DX成功に向けて各部署の連携を視野に人材データを一元管理し組織の力を最大化

受講生

イオン九州株式会社 井上道子さん

Q①受講して気づいた会社のDX課題

当社では各部署において、業務効率化や作業自動化のためにIT化を促進してはいるものの、目的が明確化されておらず、DXの本質を理解できていない点に気付きました。
また、縦割りの組織構造により各部署それぞれが独自の取り組みとしてシステムを導入しているため、現場では活用されていなかったり、複数のシステムへの入力で手間が増えていたりと、部署同士の連携が行き届いていない点も課題でした。

Q②課題を元に現在取り組んでいるDXの取組

 本講座を受講し、現場の声として本社に提案しているのが、アルバイト・パートスタッフの人材データを一元化するシステムの導入です。

現状、社員はあらゆる情報を一元管理できるマネジメントシステムを使用していますが、数百人に及ぶアルバイト・パートスタッフについては未だ紙の書類で勤怠管理などを行っています。

面談のスケジュール調整やシフト希望などの社内手続きや労務管理をデジタル化することで人事業務の効率化を図れるだけでなく、店長などの管理者がより営業に集中できる環境が整うのではと考えています。

ゆくゆくは人事管理と労務管理をシステムで一元化し、さらなる効率化を目指したいところ。

また、講座で現状業務の棚卸と可視化の手法について教えていただたことで、仕事の組み立て方を見直す良い機会になりました。

いかに短時間で効率よく業務を進めるかを意識するようになり、個人的にですが変化を感じています。

Q③受講後の感想

 まずはITとDXの違いを知ることが重要だと知り、会社の課題に気が付くことができました。

会社の方針としてDX化を推進していても、「現場が何を求めているのか」「どんなビジョンを目指しているのか」など、目的を明確にしないままシステムを導入しても改革は進まないと痛感しました。

また、会社の規模が大きいほど、DXを統括するプロフェッショナルの部署をつくらなければ、組織としてDX化を確立していくのは難しいのではと危機感を感じています。

これらの気付きを踏まえて、まずは現場と経営層の架け橋となって課題を掘り下げ、本質的なDXに向けて働きかけていけたらと思っています。